幻の呪縛

モドル | モクジ

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 早朝、社長から朝一番の会議をキャンセルする旨の連絡があり、「10時に迎えに来い」と言われたので、松木は指示された時間通りに、東城のマンションを訪れた。
 滅多に病気にもならない社長が、朝遅れて出勤するなど、とてもめずらしい事だった。少なくとも、松木が秘書になってからのこの5年間では、1度も無かったことだ。
『やはり昨日は具合が悪かったのだろうか?』
 昨日の様子のおかしさは、体調不良のせいだと納得して、松木は改めて心配になった。会議を中止して、出勤を遅らせるなんて、余程の事だ。そうとう具合が悪いのではないか? そう思うと、今日は休んで貰った方が良いのかと思う。
 インターフォンに出た社長の声は、いつもと変わらないようにも思ったけれど……。

 エントランスで待っていると、エレベーターが開いて東城が現れた。松木はその顔を見てギョッとなった。唇の左の端が赤紫になっていて、左頬全体が少し腫れている様に見えた。
「社長……その顔は……」
 松木は思わず言いかけたが、なんだかまずい事かもしれないと、慌てて口を閉じた。
「まだ腫れているか?」
 東城は憮然とした様子で答えた。
「あ……ええ……ちょっと…」
 松木は恐る恐る答えた。
「これでもずっと冷やしたから、随分良くなったと思ったんだがな」
 東城はそう呟いて、口元に触れてから、少し痛むのか顔を歪めた。
「あの、喧嘩でも……なさったのですか?」
 松木の問いに、東城はギロリと睨んだだけで、何も答えずにスタスタと歩き出した。どうせ答えてなどくれるはずもないとは思っていたが、やはり気になってしまう。
 車の前で待っていた運転手も、東城を見て一瞬ギョッとした顔になったが、慌ててドアを開けると頭を下げた。
 松木は東城に続いて車に乗り込んでから、バックミラー越しに、運転手と目を合わせて、互いに困った様に目を伏せた。
 車内に、なんとも言えない緊迫した空気が流れる。
「そんなに目立つか?」
 東城に尋ねられて、松木はなんと答えるべきか車の天井を見つめながら考えた。
「えっと……そうですね。やはりどうしても目が……そちらに行ってしまいますね」
「そうか」
 東城は腕組をして考え込んだ。
「今日の来客はすべてキャンセルにしてくれ。外出も無しだ」
「はい、かしこまりました」


 社に到着してから、社長室へと向かう間、すれ違う社員達が皆揃いも揃って、ギョッとした顔になっていた。
 本人は、いつもと変わらず平然としているので、周りは何も言えるはずも無かったが、皆の反応は気づいているはずだ。
 誰もが後から、松木に尋ねてきた。もちろん松木は、その理由を知らないので答えられるはずも無かった。
 その日のスケジュール変更に追われて、松木はいつもよりもバタバタとしていた。松木がバタバタとしている間に、第二秘書の吉見に、冷却グッズを用意させていたので、気にして顔を冷やすつもりなのだなと思った。
 ようやくスケジュール調整が一段落して、松木が自分の席に、ハア〜と大きく溜息をつきながら座った時、机上の電話の内線ランプが灯った。
「はい、秘書室、松木です」
「受付です。社長宛てに外線が入っているのですが……なんだか変な電話で……」
「変な電話?」
「はい……それが、本当かどうか解らないのですが……」
 受付嬢の言葉を聞いて、松木は驚いて思わず立ちあがってしまった。

 冷却剤を左頬に当てながら、東城は大変不機嫌そうに眉を寄せて、ジッと窓の外を眺めていた。

 こんな経験は初めてだ。
 振られたのも初めてだ。
 怒りと言うよりも、虚脱感に襲われていた。
『一体オレは何をやっているんだろう』

 その時、電話の内線が鳴ったので、オンフックのボタンを押した。
「なんだ」
「社長、外線が入っています」
「誰からだ」
「それが……オックスの藤崎芳也選手だと名乗っているのですが……」
「何番だ」
「2番です」
 東城は、慌てて受話器を取った。
「はい……東城です」
『あ……藤崎です』
 その声は紛れも無く芳也本人のものだった。

「しばらく外出する」
 東城が社長室から出てくるなり、松木にそう告げた。
「あ、え? ……ええっ!?」
 松木が答える間もなく、東城はさっさと足早に出て行ってしまった。その後姿を呆然となりながら、立ち尽くして見送った。


 1階ロビーに東城が現れると、やはり社員達は一様にギョッとなって慌てて会釈をする。東城は、かなり大股でロビーを横切ると、外へと出て行った。ハタから見ると、何かとても急いでいる様に見える。もちろん本人にはそんな自覚は無かった。
 会社の前の大通りを渡り、しばらく歩くと有名チェーンのカフェがある。
『今、会社の近くまで来ています。会って頂くわけにはいきませんか?』
 芳也は電話でそう言った。返事に戸惑う東城に構わず芳也は続けた。
『カフェで、これから1時間待ってます。お忙しいと思うので、来れない場合も連絡は必要ありませんから』
 芳也は一方的にそう言うと電話を切ってしまった。その後すぐに、会社を飛び出してきた東城だ。
 カフェのドアを開けて中へと入ると、店内には客がまばらにいた。一通り見まわしたが、すぐには芳也を見つける事が出来なかった。店員が不思議そうな顔でこちらを見た。
 それでも構わずに、ゆっくりと奥へと行くように歩きながら、芳也の姿を探した。
店の奥がL字になっていて、入口からは見えない奥まった客席スペースがある事に気が付いた。そちらまで進んでいくと、1番奥のテーブルに、サングラスを掛けた芳也の姿があった。
 芳也もこちらに気が付いて、サングラスを外しながら立ちあがった。その顔は、とても驚いていた。こんなに早く来るとは思わなくて驚いていた。それと同時に、東城の左頬の腫れを見て驚いていた。
 芳也は、深々と頭を下げた。
「お仕事中に呼び出したりしてすみません」
「いえ……それより大丈夫なんですか? こんな人目のあるところで……」
 東城の言葉に、芳也は微笑んでサングラスを掛けて見せた。
「少し……お話したいのですが……大丈夫ですか?」
「それでは、場所を変えましょう。すぐ近くに、ゆっくりと話が出きる店がありますから」
 東城はそう言って、芳也を連れて店を出た。
 カフェから少しばかり歩いた所にある和食の店へと案内した。店主とは顔見知りの様で、東城は勝手知ったる様子でズカズカと中へと入っていくと、「奥の部屋を使うから」と告げた。奥の座敷に入ると、二人は向かい合って座った。
 すぐに店員が来て、お茶とお絞りを出したが「呼ぶまで構わないでくれ」と東城が言ったので、店員は黙って会釈すると、部屋を出て扉を閉めた。
 ようやく二人きりになって、芳也はホッとした様子でサングラスを外すと、胸ポケットに入れた。
「あの……本当にすみませんでした」
 芳也は改めてテーブルに額が付く程深く頭を下げた。
「なにがですか?」
 東城が平然と問うたので、芳也は顔を上げると、すこしだけ眉を寄せて申し訳なさそうな顔をする。
「そんなに頬が腫れるなんて……」
「ああ……」
 東城は、今気づいたかのように頬を撫でた。
「自業自得ですから、貴方が謝る事ではない」
 苦笑してそう答えると、芳也は困ったように目を伏せた。
「それで……お話というのは?」
 東城に催促されて、芳也は東城の顔をジッと見た。言い難い事なのか、ただみつめるだけで、なかなか口を開こうとしなかった。
 東城は焦れたが、表情には出さずに我慢した。ここ数日、芳也には振りまわされてばかりだ。完全にいつもの東城のペースではなくなっている。
「東城さんは……どういうつもりでオレと会っているのですか?」
 ようやく口を開いた芳也の言葉に、東城はすぐには答えられなかった。その意味自体をどう取って良いのかも解らない。必要以上に考え込んでしまった。
「どういうつもりというと……」
 当惑気味に、東城がつぶやいた。
「昨夜……オレにキスをしようとしましたよね? 東城さんはゲイなんですか?」
 随分直球な質問だと思った。一瞬唖然となった後、苦笑して「いいえ」と小さく答えた。
「じゃあ、なぜあんな事を? オレが……ゲイだと思ったんですか?」
 そう言った芳也は、真っ直ぐな目をしていた。怒っているようにも見える。かつて過去のトラウマに苦しみ、自分を恥じていたあの目ではなかった。東城との記憶と共に、『石川先輩』との過去までも忘れ去ってしまったのだろうか?
 彼がその事で恥じて苦しんでいたのは知っている。だからそれを忘れる事が出来たと言うのなら、喜んであげるべきかもしれないが、彼にとって東城との事までが、それと同等なものだったのかと思うと、少し腹立たしくなった。
「いや……」
 そう言ったっきり、東城は続ける言葉を失っていた。何を言えば良いのか……何を言おうとしているのか……東城は、胸が痛んで眉間を寄せた。
「からかったんですか?」
「いや」
「ただの遊びですか?」
「いや」
 まるで、懺悔をしているようだと思った。芳也の言葉のひとつひとつが、胸にジクジクと刺さり染みていく。それらの言葉のすべてに「いや」という否定の言葉しか言えない自分にも、腹立たしくなった。言い訳をするのも自分らしくない。だが「からかっただけだ」「遊びに決まっているだろう」とも言えない自分も……なんだかおかしな物だと自嘲した。
 目を伏せて、俯きながら思わず笑いそうになってしまった。
 もちろん自分自身に……。
「恋人はいるんでしょう?」
 続く質問に、同じ様に「いや」と言いかけて、それさえも言うのを止めてしまった。
 沈黙したまま俯き、やがてゆっくりと顔を上げて芳也をみつめ返すと、芳也は少し困ったような顔になった。東城は、ジッと芳也を見つめ続けた。
「芳也……オレの事を思い出してくれないか?」
 思わずその言葉がこぼれ出していた。芳也は目を大きく見開いた。そしてすぐに目を伏せて、考え込むように俯いた。
 なんとも言いがたい、微妙な空気が流れた。東城は、もうそれ以上何も言う気は無かった。なぜなら、自分の口から零れ出たその言葉に、自分自身が1番驚いていたからだ。芳也に自分の事を思い出してもらって、それからどうしろというのか?
 東城も目を伏せて俯いてしまった。
「東城さんには、恋人がいるのですか?」
 ふいに芳也が、先程と同じ質問をしてきた。
 東城が驚いて顔を上げると、まっすぐにこちらをみつめる芳也と目が合う。
「さっきの質問……これだけまだ答えて貰っていません」
 芳也はそう言って微笑んだが、その顔がなんだか泣き出しそうにも見えて、東城は驚いたままそれを黙ってみつめていた。
「オレが、貴方の事を思い出しても、それから何かが変わるのですか? 今のオレ達の関係と何が変わるのですか?」
「芳也……」
「また体だけの関係に戻るのですか? それとももう……何もなくなるのですか? じゃあ、どうしてオレに会いにあの店に来るんです? どうして優しくするんです?」
「芳也!」
 東城は身を乗り出すようにして、テーブルの向こうに座る芳也の腕を掴んだ。
「お前……記憶が戻っているのか?!」
 しかし芳也は何も答えなかった。笑っているような泣き出しそうな、微妙な表情をしていた。
「いつからだ!?」
 東城は、ムキになって厳しい口調になっていた。芳也の腕を掴む手にも力が入る。
芳也は痛みに耐えて、何も言わなかった。
 ただジッと見つめつづけていた。
 東城は、怒りに肩を震わせている。激しい眼差しで、睨みつけるように芳也をみつめた。
「芳也! いつ記憶が戻ったんだ!!」
 もう一度怒鳴るように言ったが、芳也は堅く唇を結んでいた。しかし睨みつける東城と、視線を反らす事無く、ジッとみつめ返している。
 先に目を反らしたのは、東城の方だった。目を閉じて、深い溜息をつくと、芳也の腕を離して、疲れた様に座り直した。両手で頭を抱え込むと、また大きな溜息をついて、ガシガシと頭を掻いた。
「一体……どういうつもりなんだ。散々人を振りまわしておいて……」
 独り言の様に呟いた。
「答えてください」
 芳也は言った。
「なにを?」
 頭を抱えたままの東城が、ぶっきらぼうに答えた。
「東城さんには……恋人はいるんですか?」
 芳也の声が震えているような気がした。
 泣いているのか? と思って、顔を上げたが、芳也は泣いてはいなかった。眉間を寄せて、歯を食いしばっているようにも見える。
 東城も、眉間を寄せた。一体……何が聞きたいと言うのだ。腹立たしさが沸きあがる。芳也が何を考えているのか本当に解らなくなっていた。この数日、散々振りまわされた。記憶を無くして、他人の様になってしまった芳也に、散々振りまわされた。もう勘弁して欲しいと、弱音が出た……それがさっきの「思い出してくれ」という台詞。
 それなのに、こいつはどうやらとっくに記憶を取り戻しているらしい……いつからかは解らないが、少なくとも、今目の前にいるこいつは、オレの事を解っている。
 その上まだこんな訳の解らない質問ばかりを繰り返して、その行動は、まだ良く解らない他人のようだ。どれだけ心配したと思っているんだ……そう思うと怒りが沸沸と沸いてくる。
「オレに恋人がいたとして……それがお前と何の関係があるんだ」
 東城は、冷酷な口調でそう答えた。
 その言葉に、芳也は更に眉間をキツク寄せた。
「関係……ありません」
 やっとの思いでその言葉を吐き出すように芳也が答える。その芳也の顔は、『あの芳也の顔』だったので、東城はハッとなった。
 ほんの少し前までの、明るい瞳の『他人の様な』芳也ではなく、ずっと1年以上見つづけてきた何かに怯えるような奴隷の様な芳也の顔だった。そう気がついた途端、胸の中の怒りがすべて消えてしまった。東城は深く息を吸い込んだ。
「恋人はいない。だが……大事な人ならいる」
「え?」
「お前がデッドボールを頭に受けた時、心臓が止まるかと思うほど驚いた。お前が記憶を無くしたと聞いて、心配でたまらなかった。そして…オレの事を思い出してくれないお前に、とても胸が痛んだ。冗談でももうこういうのは止めてくれ、オレはお前が一番大事なんだ」
「東城さん」
 目を丸くして、信じられないと言う顔の芳也の腕を再び掴んで強く引き寄せると、唇を強引に重ねた。噛みつくような少々荒っぽいキスだった。戸惑いがちにそれを受けていた芳也も、すぐに答えるように舌を絡めてきた。
 こんなに激しく熱いキスを東城とするのは初めてのような気がした。ゆっくりと顔を離すと、真剣な顔でみつめる東城の顔があった。
 体を離すと東城は立ちあがり、掴んだままの芳也の腕を引き上げて無理矢理立ちあがらせた。
「行くぞ」
「ど、どこへ?」
「お前は悪戯が過ぎたようだからな……お仕置きだ」
 東城は、ニヤリと笑って言った。


 激しく何度も突き上げられて、ベッドに四つん這いの格好をさせられている芳也は、シーツを強く握りしめて、気を失いそうになりながらも、快楽に身を委ねていた。
 何回達したのか解らなくなっていた。甘い喘ぎが、突き上げられるたびに漏れる。
「いつ記憶が戻ったんだ?」
 突き上げながら東城が耳元で囁いた。
「んっ……んん……ああっ……」
 芳也はただ喘ぐだけで、その質問に答えることは出来なかった。絶え間無く溢れ出る先走りの蜜を滴らせて、シーツを濡らしながら、内腿をガクガクと震わせて、受け入れる東城の昂ぶりを、ギュウギュウと絞めつけていた。
 仕方ないと言う様子で、東城は更にピッチを上げて腰を打ちつけると、絶頂を迎えて芳也の中に精を放った。


「で? いつ記憶が戻ったんだ?」
 ようやく落ち着いた所で、東城はタバコを一服しながら隣りでグッタリとうつ伏せに横たわる芳也に質問をした。芳也は、気だるそうにゆっくりと顔をあげて東城を見上げた。
「最初から……貴方の記憶は無くしていません」
「は?」
「親兄弟の事を忘れていたのに……貴方の事だけは覚えていました。悔しいくらいに……」
「じゃあ……なんでオレが見舞いに行った時、あんな事」
「東城さんが見舞いに来てくれるとは思っていなくて……だから来てくれた時は嬉しかった。嬉しくて思わず笑顔になるくらい。だけど……悔しいから……忘れたフリをしました」
 芳也の話を聞きながら、あの時、東城の顔を見た瞬間の芳也の笑顔を思い出していた。
あの笑顔は、本当に東城が来た事を喜んでいた顔だったのだ。
「だけど悔しいって……なんで……」
「だって……だってオレ達……別れたばかりだったから……」
 東城は驚いてタバコを落しそうになった。
「誰と誰がなんだって?」
「貴方が……貴方が言ったじゃないか! 『もう会うのは辞めよう』って……」
 芳也は体を起こすと、ムキになって東城に言った。
 東城は、驚いて目を見開いていた。タバコは辛うじて落してはいなかったが、ジリジリと燃え続けている灰が長くなっていた。
「だから……オレも忘れようと思って……なのに……貴方はオレを心配するような顔で近づいてきて……とても優しいし……どういうつもりなのか知りたくて……」
 芳也は悔しそうにそう呟いて俯いた。驚いて聞いていた東城は、そこまで聞いてブーッと吹き出した。
 タバコを灰皿に押しつけると、ゲラゲラと大声で笑い出した。それを芳也はキョトンとした顔でみつめた。こんなに大笑いをする東城の姿を見るのは初めてだった。
 一通り大笑いすると、尚もクククッと喉を鳴らしながら、驚いて見つめる芳也に顔を近づけた。
「オレは『もうここで会うのは辞めよう』と言ったはずだ。あのホテルは、最近ある有名アイドルがデートに使って、スクープ狙いのカメラマン達がたくさん出入りするようになっていたんだ。お前に変な濡れ衣が掛かってもいけないと思ったから、会うホテルを変えるつもりだったんだ。それなのにお前ときたら……勘違いしてたのか?」
 東城はそう言ってニヤニヤと笑った。
 芳也はようやく事情を理解して、カアッと赤くなった。
「オ……オレ……」
 動揺しておろおろとなる芳也の頬に手を添えると、優しく撫でた。
「まあ良い……別のお前が見れてなかなか面白かった。たまには、振りまわされるのも悪くない」
「東城さん」
「だが……これからも、オレはお前が嫌って言っても、縛り続けるぞ……お前はオレの物だ」
 東城は囁きながら唇を重ねてきた。芳也は目を瞑り、体を委ねた。
「もっと……もっとオレを縛ってください……」
 芳也は甘く囁き返した。

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